生成AIのイラストは賛否両論。
嫌われる理由・歓迎される理由・イラストレーターの未来を考えてみました。
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AIイラストが嫌われる理由
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クリエイターへの敬意の欠如
人間のイラストレーターが時間と労力をかけて作った作品と比べAIは短時間で生成できるため「努力や才能が軽視されている」と感じる人がいます。 -
著作権や倫理の問題
AIが学習する際に使用された画像が許可なく使われている場合があります。法律上問題がない場合でも「アーティストの権利が侵害されている」という怒りが生じます。 -
オリジナリティの欠如への懸念
AIが生成するイラストは既存の作品を組み合わせたもので「独自性や魂がない」と感じる人もいます。 -
仕事や収入への不安
AIの台頭によってイラストレーターの仕事が奪われることへの不安や恐怖が反感を生む要因になっています。
AIイラストが歓迎される理由
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誰でも創作が楽しめる
絵が描けない人でも簡単に美しい作品を作れるため「創作の楽しさが広がる」という喜びがあります。 -
コストや時間の節約
短時間で高品質なイラストが生成できるので個人や企業が「手軽に目的を達成できる」と感じます。 -
新しい可能性の発見
AIの生成する独特のスタイルや意外性が「新しいインスピレーションや表現の形」として歓迎されています。 -
創作活動の支援
イラストの下絵やアイデア出しとして活用できるためクリエイターが「効率よく作業できる」というポジティブな意見もあります。
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AIイラストは悪なのか?
「AIイラストは悪」という風潮が正しいかどうかというのは単純に「正しい」「間違っている」と断定できるものではありません。実際にはAIイラストの利用に対する意見や感情は多様であり背景にある価値観や視点によって異なるため状況に応じてさまざまな考え方が存在します。
AIイラストが「悪」とされるかどうかはその利用方法や背景そしてどの視点で評価するかに大きく依存します。技術そのものには善悪がありませんが、どのように使われるかどのような倫理的な基準を守るかが重要です。現時点で「AIイラストは悪」という風潮は、AIがもたらす社会的・倫理的な問題を無視してはいけないという警鐘として慎重な議論を促すものである一方、新しい可能性を探る視点も重要です。
生成AIに関する「落としどころ」を見つけるためには、技術的進化・倫理的問題・法律的枠組みを適切に調整することが必要です。AIがアートの補助ツールとして活用され、同時にクリエイターの権利が守られ、倫理的な問題が解決される事で技術の発展とクリエイティブ業界の健全な成長が可能となります。社会的な共存を目指すためには、透明性・教育・法的枠組みの整備が不可欠です。
イラストレーターという職の転換期
AIイラストの登場でイラストレーターの需要は確実に減るでしょう。特に物事を伝える手段で使われていたイラストはAI(またはフリー素材)で良いという流れになると思います(というか既になってる)。私も以前に比べるとイラストを依頼する頻度が激減しました。芸術性・デザイン性に重きを置いたイラストに関しては今後も需要はあるので大きな変化はないでしょう。
イラスト業界は転換期を迎えておりAIを駆使し効率的に作業する事を求められています。AIによって作業の負担が減り納期やクオリティの面でも改善が狙えイラストレーターの多くがAIを積極的に導入することが予想されます。乗り遅れないためにも今からAI(補助的なAIも含む)に関する勉強をした方が良いかと思います。
また新しい分野に挑戦する人が増えると思います。知り合いの例を挙げるとLive2D・3Dモデリング・イラストの描き方講師などの仕事(勉強中を含む)を請け負うようになりました。今後はイラストも描けて3Dモデルも作れるようなマルチな人が増えると予想します。